こつこつ作った豆本2冊、やっと発売することができました。
「魔女のパン屋」

「変化(へんげ)の世界」
どちらも英語と日本語が書いてあります。
イラストもたくさんあるので、絵本のように楽しめる豆本です。
本文はオリジナルでイラストも描きました。
さて、少しずつ製作の過程を紹介していきたいと思います。
まずは本文ですね。
今回は英語もあるので訳すのが時間かかります。
と言っても機械翻訳なのですが、機械なだけにチェックしないと意味がちょっとアレです。
日本語で書くと主語がなくても通じる文章が英語では通じませんのでそこらへんをチェックしたり、あとは全文わかりやすく意訳したり。
そんな感じなので読む人が読んだら通じないところも多々あるかもしれません。
文章とイラストを用意したら、文章は打ち込み、イラストはスキャナーで取り込み、それを本の仕立てに従って組み立てます。

そして印刷、カット。
何が時間かかるかと言うと、この本文です。
他のものと並行して作ったので余計にですね。
絵を描いたり文章を書いたり組み立てるのは慣れてるのでさほど苦労はないのですが、英語と日本語、それを一冊の本に、というのが初めてでしたので時間かかりました。
でもこれからは海外のかたにも目にしていただきたいので頑張ります。
一度作れれば2度目からはそんなに苦労はない、はずです。
そして印刷したものをカットし、

半分に折って綴じ穴を開けます。
そして糸綴じ。
手のひらサイズの豆本なので細目の糸でしっかり綴じます。

そして見返しを貼り、背を軽く固めます。
一旦ここまでにしておいて大体の大きさを決めたら表紙を染めます。
まずはデザインし、型紙を彫ります。

ラフはラフなのでもう少し煮詰めたりなんかして型紙にうつします。
型紙はつるつるで印刷できないので手描きです。
下にラフを置いて透かしてうつしていきます。
この段階からラフとは離れていきます。
描きやすいように、また彫りやすいように少しずつ変えて、大きさも調整します。
あとは線に従ってカッターで彫ります。

線に従ってと書きましたが実際は従ってないです。
もう大体の感じで彫ってます。
模様なんかはラフとはだいぶ変わります。
おおまかがあってれば問題ありません。
下書きに意味がないかのごとく彫ってます。
でも出来上がりにそんなに苦はないのでそんなもんかもしれませんね。
彫ったらカシューで紗張りです。
カシューはコールタールのような、ペンキのような。
紗は網目の布のようなものでこれをすることで型紙を補強して壊れにくく使いやすくします。
カシューが乾いたら布を染めます。
色のりを用意して

布の上に型紙を置いてその上から塗っていきます。
塗ったら端から型紙を外します。
すると型紙どおりに色が布に残ります。
色のりが乾いたら蒸して固着。

万能蒸し器。
もう染め専用になってしまっています。
20分くらい蒸したら色が染まります。
蒸し器から出して色のりを水で洗い流しましょう。

色のりに重曹を混ぜるのですが、粒の大きい重曹の場合この色のりを落とす作業で指先がひりひりしてきます。
このときにしっかり色のりを落とすことが大事です。
全ての面を指でこするのでなかなか大変です。
そのあとは色止め液につけておきます。
二十分くらい浸したら干してアイロンをかけます。
その後表紙にするために和紙を裏打ちします。

のりボンドを刷毛で和紙にまんべんなく塗り、裏返した布に置いたらブラシでよく叩きます。
空気が入らないようによく叩きます。
叩いたら1日ほど乾燥させます。
続きはまた次回☆
出品してますのでショップよりご覧下さいね。
あしたの手帖web
minne
creema